クレパス

商品の特長

Point 01

「クレパス」はサクラクレパスの
登録商標です。

クレパスは、クレヨンの定着性の良さ、パステルの混色のしやすさ、これらの特長を兼ね備えた描画材料なので「クレヨン」の「クレ」、「パステル」の「パス」をとって「クレパス」と命名されました。

1925年(大正14年)に生まれ、日本初の洋画材料としてはただひとつのものであり、サクラクレパスが研究開発した世界に誇る描画材料です。

Point 02

学童用から専門家用まで。
幅広いニーズにお応えできる描画材料です。

  • やわらかく、のびがよい

    やわらかいのでなめらかに描けます。のびが良いので広い面積もラクに塗れます。 指でこすってぼかすことができます。

  • 混色が美しい

    画面の上で混色ができます。どんな色をまぜても鮮やかで美しく、混色を繰り返してもにごりません。

  • 重色ができる

    下層と上層に別の色を重ね塗りした画面を、かたい道具でひっかいたり削りとるスクラッチ技法ができます。

  • 油絵風のタッチにできる

    べっとり厚く塗れて、盛り上げることができ、クレパス特有のやわらかさがマチエールになって油絵風の画面になります。

クレパスの配色表

CRAY-PAS HISTORY

1921 (大正10年)

サクラクレパス創業

1925 (大正14年)

クレパス発明

発売当初のクレパスは寒暖の影響を受けやすく、四季を通じて一定のかたさを保つことが困難だったため、「かたい・夏用」と「やわらかい・冬用」の2種類を発売。

1928 (昭和3年)

四季を通じて使えるように品質改良された。
「ほんとの」とあるのは、当時数多くの模倣品が発売され、その対策としてつけられた。

1937 (昭和12年)

専門家用クレパス発売

1940 (昭和15年)

戦時中、政府によって物資の価格が決められていた。
これを公定価格といいまる公と表示がついたものだけが正規の商品として販売されていた。

1958〜1959 (昭和33〜34年)

ほそまき(φ9mm)とふとまき(φ11mm)のクレパスを発売する。パッケージも子どもが親しみやすいデザインに変更。

ほそまき

ふとまき

1968 (昭和43年)

「ほんとのクレパス」のイメージを刷新したデザイン。

1969 (昭和44年)

会社のコーポレートマークを現在のサクラマークに変更。「クレパスほそまき」はこの後1981年(昭和56年)で販売終了。クレパスふとまきのパッケージは今もなお引き継がれている。

ほそまき

ふとまき

1987 (昭和62年)

昭和60年ごろにレトロ・ブームという風潮が起こり、昔懐かしい商品の復刻が流行した。この時流にのって限定発売した。

2007 (平成19年)

クレパスがばらけないようにゴムバンドを採用。
また中身の配色がわかるようパッケージにカラーチャートを加える。

2011 (平成23年)

サクラクレパス創業90周年を記念しクレパス700色セットを発売。

2015 (平成27年)

クレパス誕生90年を記念して90色セットを発売。

クレパス誕生までの秘話

クレパス製造機械の第一号機

大正初期の日本では、小学校の図画の時間で絵を描く際に使っていたのが鉛筆、色鉛筆、水彩絵の具でした。 当時の鉛筆や色鉛筆は折れやすく、また色鉛筆の色数は少なく、硬くて画用紙への色着きも良くはありませんでした。 また水彩絵の具も、色が薄くて鮮やかさに欠けるものでした。

画家・版画家でもあった山本鼎(かなえ)は、当時の手本どおりに描く「臨画」指導が中心の図画教育のあり方を憂い、子どもの感性を自由に、のびのびと写生させなさいという「自由画」を提唱しました。この自由画運動は全国へ広がり、自由画にうってつけの描画材料としてクレヨンが大歓迎されました。

しかし、当時のクレヨンは今日のものと違ってかなり硬く、“線描”には向いていましたが、“面描”には不向きであったため、表現の幅は限られていました。
そこで櫻クレィヨン商會は、べっとり塗れて、子どもでも容易に使える描画材料の開発を模索しました。そして、大正14年にクレヨンとパステルの両方の長所をとった新しい描画材料「クレパス」が生まれました。

クレパスのラインナップ

補充品(レフィル・単品など)